貧乏性なのか

今よりもずっと若い頃に、好きではあった仕事に運良く就

けて、とりあえず見た目、見栄え重視の当時の私は「銀座

で働いているほうがおしゃれじゃね？」という理由で なん

となく銀座店志望していたが、希望叶わず南青山店勤務と

なった。

なんとなくだったので、特に何も思わなかったが 今思えば

南青山もなかなかよろしいではないか。

しかし、それからは仕事仕事仕事仕事仕事仕事の毎日だっ

た。

拘束時間は開けから閉めまで

休みは週一

残業代で稼いでた日々

南青山近辺に住めるわけもなく神奈川からの片道1時間半？

くらいだったかの通勤時間と距離

私には苦痛

それを普通にやってのける人々が信じられない

でも、それぐらいしないとお金って稼げない運命になって

るらしい(私は)

努力という努力もしてこなかったし、学生時代に何かに打

ち込んで、もうそれしか手に付かないって経験もなし

なるべくしてなったお金の稼ぎかたなのだろう

知識の獲得に時間を割かなかったから、自分の時間と体力

をつかってお金を稼いでいるのだ。

中学生のころ同級生が、「薬剤師になる」と言っていたの

を聞いて、なにそれ薬剤師って薬剤師なるくらいなら医者

目指せよ と心のなかで嘲っていた痛すぎる私

中学生のころから現実的で堅実な将来の自分を描けていた

彼は今、どこかの町で薬剤師をしているのだろうか